滋賀県と市が行政処分 近江八幡の特別養護老人ホームなど

滋賀県と近江八幡市は介護報酬の不正請求があったなどとして、近江八幡市の特別養護老人ホームなど3つの施設について、新規利用者の受け入れを半年間、停止する処分を行いました。

県の処分を受けたのは、兵庫県神河町の社会福祉法人、「宝寿会」が運営する近江八幡市の特別養護老人ホーム「四季の郷」と、同じ敷地内にある短期入所生活介護事業所です。
県によりますと、この老人ホームでは、去年(令和5年)5月からの1か月間、適切な検討をせずに認知症の男性入所者に対し、行動を抑制する服や下着を着用させて身体を拘束したり、去年2月から12月までの間、看護体制の加算の要件を満たさないにも関わらず、介護報酬を請求していたということです。
県は虐待や介護報酬の不正請求にあたるなどとして、介護保険法に基づき、新規利用者の受け入れを来月(5月)1日から半年間、停止する処分を行いました。
また、近江八幡市は「宝寿会」が運営し同じ敷地内にある地域密着型特別養護老人ホームについて、同様に介護報酬の不正請求があったなどとして、新規利用者の受け入れを半年間、停止する処分を行いました。