「誰でも被害の可能性」SNS通じた投資詐欺に注意 滋賀県警

SNSを通じてうその投資話を持ちかけ、金をだましとる詐欺の被害がこのところ県内で増加していて、警察が注意を呼びかけています。

県警察本部によりますと、SNSでの勧誘がきっかけで投資名目などで金をだまし取られる詐欺の被害がことしに入って3月末までに72件確認され、被害額は4億1000万円を超えています。
被害件数は去年の同じ時期に比べて6倍あまりと急増しています。
手口別では、▽SNSの広告やメッセージを入り口にうその投資話を持ちかける「SNS型投資詐欺」が37件、▽マッチングアプリなどで接近し、恋愛感情を抱かせた上で投資や交際のための費用などの名目で金をだましとる「SNS型ロマンス詐欺」が35件となっています。
いずれも相手から紹介された投資用のアプリで利益が出ているように表示されることから、被害に気付くのが遅れるケースが多く、1件あたりの被害額が高額になる傾向があるということです。
警察はSNSで知り合った人から持ちかけられた投資話はすべて詐欺だとして、絶対に応じないでほしいとしています。
県警察本部の中村彰宏 本部長は「投資への関心が高まる中、これまでの特殊詐欺と違って高齢者だけではなく幅広い年代の人に被害が広がっている。誰もが被害にあう可能性があると危機意識を持つことが重要だ」と注意を呼びかけています。