近江鉄道がJR西のICOCAを導入へ 時期は今後検討

厳しい経営が続き、4月から「上下分離方式」という新たな体制に移行する近江鉄道で、今後、JR西日本の交通系ICカード「ICOCA」を導入することが決まりました。

県東部を走る近江鉄道は赤字経営が続き、来月1日からは自治体が線路や駅などを保有し、民間の近江鉄道が列車の運行を担う「上下分離方式」に移行します。
それを前に、県と沿線の5市5町、近江鉄道などで作る協議会が28日に米原市役所で開かれました。
この中で協議会の会長を務める三日月知事からJR西日本の交通系ICカード「ICOCA」を近江鉄道に導入することが発案されました。
近江鉄道は4つの駅でJRと結節していて、乗り継ぎ利用をする乗客も多いことから、住民からICOCAの導入のニーズが高まっていて、導入によって利用者の増加につなげたいということです。
この発案は賛成多数で可決され、近江鉄道は今後、導入時期や方法について検討していくことになりました。
三日月知事は「これまで3年間、議論を重ねてきたこの協議会の集大成として提案させていただいた。より便利に利用できる鉄道になるように努力していきたい」と話していました。