19漁協合併で調印式 「滋賀びわ湖漁業協同組合」発足へ

漁業の担い手不足が全国的に課題となるなか、滋賀県でも、びわ湖周辺の19の漁協が合併することになり、13日大津市で調印式が行われました。

合併を決めたのは、大津市や彦根市などにあるびわ湖周辺のあわせて19の漁協です。
13日はそれぞれの組合長や三日月知事が出席して大津市で調印式が行われ、合併後の新たな組合の名称となる「滋賀びわ湖漁業協同組合」の設立に向けた契約書に調印しました。
漁協は正組合員の人数が20人未満になった場合は解散することが法律で定められていますが、県漁連によりますと、今回、参加した漁協のうち7つは、正組合員が20人にまで減って存続が危ぶまれる状況だということです。
漁協が解散すると、「えり」と呼ばれるびわ湖伝統の定置網を使った漁法の漁業権を失うなどしてしまうため、合併による規模の拡大に踏み切ったということです。
「滋賀びわ湖漁業協同組合」はことし10月1日に発足し、正組合員はあわせて480人ほどになる見通しで、流通の見直しや、事務作業の効率化なども進めたいとしています。
県漁連の会長を務める堅田漁協の佐野高典組合長は「若い人たちに、びわ湖の漁業に興味を持ってもらうことが大切だ。それぞれの漁協だけではこれまでできなかったことにも取り組んでいきたい」と話していました。