大津 誰もが一緒に遊べる「インクルーシブ遊具」を公園に設置

障害のある子どももない子どもも一緒に遊べるように設計された遊具が、13日、大津市の湖岸緑地に整備されました。

障害の有無にかかわらず、あらゆる子どもが遊べるように安全性や使いやすさに配慮した遊具は、「すべてを包み込む」という意味の「インクルーシブ遊具」と呼ばれています。
滋賀県は、県が管理する公園では初めて、「インクルーシブ遊具」を大津市衣川の湖岸緑地に2種類設置し、13日から利用が始まりました。
このうち、3つのすべり台が一体となった遊具は、足の不自由な子どもが車いすから離れて乗り移り、はうなどして高い場所へ上がるのに使える階段状のデッキが設けられています。
また、安全に配慮したブランコは、体を包み込むような丸みのある座面になっていて、肩口から体を固定し転落を防ぐ器具もついています。
園児を連れて訪れていた保育園の施設長は「支援の必要な子どもも地域の子どもも、みんなが一緒に遊べるといいなと思います」と話していました。
県都市計画課の北林紘文 主任技師は「新しい遊具ができたことで、誰にとっても使いやすい公園になればと願っています。この公園以外でも今後、老朽化した遊具の更新を検討する中で『誰にでも優しい遊具』を採用できれば」と話していました。