長浜のオオワシ北へ飛び立つ 26年連続で飛来し越冬

冬を越すために長浜市に26年連続で飛来していた国の天然記念物の「オオワシ」が29日、3か月半の越冬を終えて、繁殖地となる北の方角に向かって飛び立ったことが確認されました。

オオワシは翼を広げると2メートル50センチほどになる大型のワシで、非常に限られた範囲に生息し、国の天然記念物のほか絶滅危惧種に指定されています。
長浜市の山本山では「山本山のおばあちゃん」の愛称で親しまれている雌のオオワシが毎年、冬を越していて、去年11月に26年連続で飛来したことが確認されました。
観察を続けてきた長浜市の湖北野鳥センターによりますと、このオオワシは29日午前10時半ごろ、北の方角に向けて山本山を飛び立ったということです。
繁殖地となるオホーツク海沿岸に戻るとみられています。
今シーズン、オオワシは105日にわたって山本山で過ごし、滞在日数の最長タイ記録だということです。
湖北野鳥センターの植田潤所長は「北に帰るのは寂しいですが、来シーズンも元気な姿を見せてくれることを信じて待ちたいと思います」と話しています。