比叡山延暦寺 僧侶などが救命方法について学ぶ研修会

多くの参拝者が訪れる大津市の比叡山延暦寺で、救命体制を強化しようと、僧侶などが救命方法について学ぶ研修会が開かれました。

研修会は、大津市にある天台宗の総本山、比叡山延暦寺で行われ、寺の僧侶と職員あわせて35人が参加しました。
訓練では、まず地元の消防署員から心肺蘇生の方法について教わり、僧侶たちは実際に用意された人形を使って心臓マッサージをするときの姿勢やリズムについて確認していました。
また、参拝者がけがをしたという想定で応急処置のしかたも学び、布を強く巻きつけて止血をする方法について確認していました。
大津市消防局によりますと、去年(2023年)1年間に急病やけがによって延暦寺に救急出動した件数は19件と、前の年の3倍以上に増え、過去5年間で最も多くなっているということです。
参加した50代の僧侶は「延暦寺の職員みんなが知識を持って、安全に参拝してもらえるようにしていきたい」と話していました。