大津市役所の本庁舎移転先 皇子山総合運動公園を前提の方針

建て替えが検討されている大津市役所本庁舎の移転先について、市は、現在の庁舎に近い皇子山総合運動公園を前提とする方針を示しました。

大津市役所の本館と別館は、いずれも建設から50年以上が経過し、現在の耐震基準を満たしていないことから、市は建て替えを検討しています。
その移転先について、市はこれまで「皇子山総合運動公園」を軸に、「大津駅・県庁周辺」も含めて検討を進めてきましたが、専門家の意見を踏まえて検討した結果、現在の庁舎に近い「皇子山総合運動公園」を前提とする方針を明らかにしました。
市によりますと、「皇子山総合運動公園」は公園と一体的に庁舎を整備することで、交流の創出や防災力の向上などにつながる一方、「大津駅・県庁周辺」は事業が長期化したり事業費が増大したりする懸念があると判断したということです。
新しい庁舎は、現在の庁舎から道路を挟んで東側のテニスコートやグラウンドの一部を含むエリアに建設する方針で、陸上競技場と野球場については、引き続き使用できるということです。
そのうえで、公園の南側に隣接する国の宿舎がある土地を取得して公園の代替地として活用できるよう、国との協議を進めることにしています。
市は、来月(3月)下旬から市民とのワークショップを開き、来年度(令和6年度)には基本計画を策定する予定で、「市民からの意見を募りながら丁寧に議論を進めたい」としています。