びわ湖「奥の洲」陸続きの状態が解消 水位上昇で 長浜

びわ湖の水位の低下で、長浜市では、沖合の小島のような場所が湖岸と陸続きになっていましたが、最近の水位の上昇によって陸続きの状態ではなくなっています。

長浜市のびわ湖の沖合およそ200メートルには、「奥の洲」と呼ばれるふだんは湖面に浮かぶ小島のような州があり、びわ湖の水位の低下に伴って、去年12月ごろには、湖岸と陸続きになっていました。
一方、20日、NHKが撮影したところ、水位が上がり、陸続きの状態ではなくなっていました。
陸続きになっていた時期は、連日、多くの人が見物に訪れていましたが、この日は訪れる人もいませんでした。

【知事“まだ水位は低く注視”】
びわ湖の水位は、先月中旬以降の雪や雨で回復傾向にあります。
これについて三日月知事は「安どしているが、まだ水位は低く状況をみたい」と話しています。
びわ湖の水位は、去年(2023年)の夏以降、低い状態が続いていて、滋賀県は先月(1月)4日に「渇水対策本部」をおよそ18年ぶりに設置し、節水などを呼びかけています。
先月中旬以降は、大雪やまとまった雨で水位は回復傾向にあり、20日午前6時の時点ではマイナス48センチとなっていますが、国土交通省の琵琶湖河川事務所によりますと、この時期の平年と比べて30センチ以上低いということです。
20日の会見で三日月知事はびわ湖の水位について「回復しつつあるという状況は安どしているが、まだ水位が低いので状況をみたい。引き続き、大切に水を使ってほしい」と述べました。
また、渇水対策本部については「解散が視野に入るところまでには来ていないのではないか」と述べ、引き続き水位の変化を注視していく考えを示しました。