坂本城跡で発見の石垣 県が開発業者などと話し合い保存検討へ

戦国時代の武将、明智光秀が築いた大津市の坂本城跡で、長さおよそ30メートルの石垣が新たに見つかったことを受けて、滋賀県の三日月知事は見つかった石垣などの保存を検討していく考えを示しました。

明智光秀の居城、坂本城は、15年ほどで廃城となり、“幻の城”とも呼ばれていましたが、このほど大津市が宅地造成に伴って発掘調査を行った結果、長さおよそ30メートルにわたる三の丸の石垣や、堀とみられる遺構が新たに見つかりました。
この見つかった石垣などについて三日月知事は、13日の記者会見で、「きれいな状態で、しかも従来の予想とは異なる場所から出てきたので、大変注目している」と述べました。
その上で、「『埋め戻すのはもったいない』とか、『ほかにも調べてほしい』という声を現地でも聞いた。しかし、私有地であることや、民間企業の開発計画との兼ね合いもある。どう文化財を守っていくのか、大津市ともよく議論していきたい」と述べ、大津市や開発業者と話し合い、見つかった石垣などの保存を検討していく考えを示しました。