大津 大地震を想定し県警の機動隊員が倒壊建物から救助訓練

県警察本部の機動隊員たちによる総合訓練が大津市で行われ、大規模な地震を想定して倒壊した建物からけが人を救助する手順などを確認しました。

大津市にある県警察学校には県警察本部の機動隊員や各警察署の警察官など200人あまりが集まって、暴動への対応や災害時のけが人の救出など、5つの訓練が行われました。
このうち災害対応の訓練では湖西地域を震源とした震度7の地震が発生し、倒壊したビルの3階にけが人が取り残されているという想定で行われ、機動隊員が高さ8メートルのはしごを建物にかけ、けが人に見立てた人形を担架に乗せて運び出していました。
先月発生した能登半島地震では、救助活動中も余震が相次いだことから余震を想定した訓練も行われ、隊員がロープを使って建物から退避したり、はしごの代わりにロープと滑車を使ってけが人を抱きかかえて救助したりする手順を確認していました。
県警察本部 警備部機動隊の岩崎一之 副隊長は「災害が起きたとき機動隊は現場の最前線に立ち、いわば命を救う『最後のとりで』として救助にあたる。有事の際に責務を果たせるよう、今後も訓練を重ねたい」と話していました。