びわ湖岸の公園の駐車場 有料化に賛成の利用者はおよそ半数

滋賀県が去年、びわ湖岸の一部の公園で駐車場を有料化する社会実験を行い、利用者に尋ねたところ、有料化に賛成する人はおよそ半数にとどまりました。

びわ湖岸の公園はアウトドアブームに伴ってバーベキューを楽しむ人が増えていますが、ゴミを放置したりトイレを汚したりするマナー違反も目立っています。
このため県は、利用者に管理費用を負担してもらうとともに、マナーの向上につなげようと、去年11月、草津市の公園で駐車場を有料化する社会実験を行いました。
利用者を対象に行ったアンケートでは288人から回答があり、駐車場の有料化に「賛成」、または「どちらかといえば賛成」とした人は、あわせて50.9%にとどまりました。
居住地別でみると、県内の利用者は半数以上の56.1%が賛成でしたが、県外の利用者では賛成と反対がともに42%ほどでした。
利用者からは「マナーの悪い人が少しでも減少するならいいと思う」とか、「有料化にしてトイレや炊事場を整備してほしい」などの意見のほか、「長時間利用する場合は料金の上限設定がないとくつろげない」といった意見も寄せられたということです。
県都市計画課は「今回は30分につき100円という料金設定で実験を行ったが、料金が高いと感じる人が半数を超えていて、さらに検討する必要がある。今年度中には有料化するかどうかの方針をまとめたい」としています。