彦根のウクライナ料理店の家族 キッチンカーで石川県珠洲市へ

能登半島地震で被災した人たちに温かい食事を届けようと、彦根市で料理店を営むウクライナ人の家族たちが来週、石川県珠洲市で伝統料理の「ボルシチ」を提供することになり、準備を進めています。

準備に取り組んでいるのは、彦根市でウクライナ料理店を営むカテリーナ・ヤボルスカさんと夫の菊地崇さん、それに、おととしウクライナ東部から避難してきたカテリーナさんの母親のイリーナ・ヤボルスカさんです。
カテリーナさんたちは能登半島地震の被災者支援に取り組むNGOなどの協力を得て、2月5日に石川県の珠洲市役所前でウクライナ伝統の煮込み料理「ボルシチ」を500食分提供することになりました。
3人は出発を控えた1日、「ボルシチ」に入れるジャガイモを切ったり、赤いスープのもとを作ったりしていました。
カテリーナさんと夫の崇さんの2人は、母親のイリーナさんが日本に避難してきたあと家族で購入し、県内外でウクライナ料理を販売してきたキッチンカーに乗って被災地へ向かうことにしています。
カテリーナさんは「ボルシチを食べている間だけでも気持ちが楽になってもらいたいです」と話していました。
母親のイリーナさんは「いつも愛情をこめて料理をしています。私の支援の思いを感じてくれると思います」と話していました。