東近江の日本料理店 冷凍したちらしずしの「えん下食」考案

食べ物をかんだり飲み込んだりすることが難しい人のために作られた食事「えん下食」を提供している東近江市の日本料理店が新たに、冷凍したちらしずしの「えん下食」を販売することになり、試食会が開かれました。

この試食会は、おいしい「えん下食」を楽しんでもらいたいと、東近江市にある日本料理店「魚繁大王殿」と、食べ物にとろみをつける粉末を製造している三重県の会社が協力して開きました。
試食会には、食べ物をかむことや飲み込むことが苦手になるえん下障害がある人やその家族など10人あまりが参加し、料理店の店主、岩崎勝さんが考案した、ちらしずしや、ごま豆腐などをえん下食にした弁当を試食しました。
このうち、ちらしずしはミキサーで刻み粉末でゼリー状に固めたにんじんや、しいたけなどが具材として使われていて、具材ごとに刻む度合いを変えることで異なる食感になっているほか、自然解凍しても味や色などが保たれるよう工夫が施されているということです。
えん下障害がある4歳の孫の男の子と参加した女性は「孫がとてもおいしそうに食べています」と話していました。
ちらしずしの弁当は、2月1日まで電話で注文を受け付けるということです。