性的暴行の滋賀医科大生2人に実刑判決「卑劣で悪質な犯行」

女子大学生に性的な暴行をした罪に問われていた滋賀医科大学の男子学生2人に対し、大津地方裁判所は「被害者の人格を踏みにじる卑劣で悪質な犯行だ」として、それぞれ懲役5年と懲役2年6か月の実刑判決を言い渡しました。

滋賀医科大学の学生の片倉健吾被告(26)と木下淳弘被告(28)は、おととし3月、すでに1審で有罪判決を受けている同じ大学の元男子学生とともに、この元学生の自宅で当時21歳の女子大学生に性的暴行をした罪に問われました。
25日の判決で、大津地方裁判所の谷口真紀 裁判長は「体格で勝る被告らが、複数人で暴行や脅迫を加えて繰り返し性的な行為に及んでいて、被害者の人格を踏みにじる卑劣で悪質な犯行だ。被害者の屈辱感や精神的苦痛は著しい」などと指摘しました。
その上で、片倉被告に対し懲役5年の、また、木下被告には「犯行の様子を撮影するなど積極的に加担しているが、結果的に被害者に性的な接触をしていない」などとして懲役2年6か月の、いずれも実刑判決を言い渡しました。
判決のあと、2人の被告の弁護士が取材に応じ、片倉被告は判決を不服として控訴し、木下被告も控訴する意向だと明らかにしました。