豊郷町 “自治会長に住民名簿”個人情報流出で職員の処分検討

豊郷町の職員が住民基本台帳のデータを元におよそ650人分の名簿を作成して、町内の自治会長に渡していたことがわかり、町はこの職員に対する処分を検討しています。

豊郷町によりますと、今月12日、自治会の役員選挙の候補者名簿の人数が例年よりも大幅に増えていて、個人情報が流出しているのではないかと、役場に匿名で電話がありました。
町が調査したところ、住民生活課の職員1人が、去年、町内の自治会長から依頼を受け、住民基本台帳のデータを元にこの自治会の住民、646人分の名簿を作成し、紙に印刷して手渡していたことがわかったということです。
名簿には、住民の名前や住所、それに生年月日などが記載されていましたが、先週、町の担当者がこの自治会長を訪ねて回収していて、町は「悪用されるような2次被害はないと考えている」としています。
名簿を作成した職員は、町の調査に対し「自治会の運営に協力したかった」と話しているということで、町はこの職員に対する処分を検討しています。
豊郷町の伊藤定勉 町長は「全職員を対象に研修を実施し再発防止に努めます」とコメントしています。