JRに紫式部描いたラッピング列車 ゆかりの地大津をPRへ

NHKの大河ドラマ「光る君へ」の放送をきっかけに、紫式部ゆかりの地として大津市をPRしようと車体に紫式部の姿などを描いたラッピング列車の出発式が行われました。

ラッピング列車は大津市と観光協会などでつくる協議会がJR西日本と協力して運行することになり、23日、JR京都駅で出発式が行われました。
式では大津市の佐藤健司市長が「京阪神の人たちに紫式部ゆかりの地の大津を知ってもらって、大津に来てもらえることを願っている」とあいさつしたあと、テープカットが行われました。
ラッピング列車には、▼石山寺で満月を眺める紫式部や、▼平安時代、貴族に人気のあった京の都から大津の石山寺に参拝する「石山詣」の様子が描かれています。
6両編成で、琵琶湖線の米原駅から山陽線の兵庫県の上郡駅までの間を走ります。
式のあと、関係者たちはラッピング列車に乗車して大津市の石山駅に向かい、車内には大津の観光名所と和歌を紹介するポスターや大津市の伝統工芸品の組みひもも飾られていました。
大津市大河ドラマ「光る君へ」活用推進協議会の平川良浩会長は「京都まで来た人にこれを機会に大津まで来てもらい、多数の平安時代ゆかりの名所の魅力を知ってほしい」と話していました。
ラッピング列車は、23日から3年後の2027年まで運行される予定です。