「光る君へ」にあわせて源氏物語の企画展 大津市歴史博物館

NHKの大河ドラマ「光る君へ」の放送にあわせて開催される、源氏物語にちなんだ企画展の内覧会が、大津市歴史博物館で、9日開かれました。

ことしのNHKの大河ドラマは紫式部の生涯を描く「光る君へ」で、大津市は紫式部が源氏物語の構想を練ったとされる石山寺などがあるゆかりの地となっています。
大津市歴史博物館は、放送開始にあわせて企画展を開催することになり、内覧会が開かれました。
会場には、源氏物語にまつわる掛け軸や書物など22点が展示され、このうち安土桃山時代の作とされる紫式部の肖像画「紫式部図」は石山寺が所蔵し、昭和40年代までは寺の「源氏の間」に掛けられていました。
54冊からなる「源氏物語」の写本は、江戸時代後期に幕府の老中をつとめた松平定信が、お礼として石山寺に贈ったとされています。
また、博物館のロビーには石山寺の「源氏の間」を再現したスペースが設けられ、「十二ひとえ」の試着を体験できるイベントも予定されているということです。
大津市歴史博物館の鯨井清隆 学芸員は「幅広い年代のみなさんに見てもらえるように趣向を凝らしたので、ぜひ来てほしいです」と話していました。
この企画展は10日から来年2月2日まで、展示品の一部を入れ替えながら開かれます。