「大津祭」の曳山行事 ユネスコの無形文化遺産に追加提案へ

からくり人形をのせた曳山(ひきやま)が大津市内を巡行する滋賀の秋の風物詩、「大津祭」の曳山行事が、豪華な装飾が施された山車が登場する祭りの1つとして、世界の伝統文化などを保護するユネスコの無形文化遺産に提案されることになりました。

ユネスコの無形文化遺産に提案されることになったのは、大津市の天孫神社に江戸時代から伝わる祭りで、からくり人形をのせて色鮮やかな幕で飾った曳山がお囃子にあわせて巡行する「大津祭の曳山行事」です。
文化庁の文化審議会の部会が18日開かれ、すでに無形文化遺産に登録されている「山・鉾・屋台行事」と呼ばれる33の伝統的な祭りに「大津祭の曳山行事」など4つの祭りを追加する形で提案することを決めました。
滋賀県内では「山・鉾・屋台行事」に「長浜曳山祭の曳山行事」がすでに登録されていて、登録が決まれば滋賀県内で2つ目となります。
大津祭保存会の古家弘巳会長は18日、会見を開き、「世界の人にも見てもらえる祭りになることがいちばんうれしいことだ。にぎやかな祭りが今後も続くことを期待している」と述べました。
政府は今後、正式な決定を経て来年3月までにユネスコへ提案書を提出する方針で、早ければ再来年の11月に審査される見通しです。