近江鉄道と湖国バスが計19路線でバス減便 来年4月から

滋賀県内で路線バスを運行している近江鉄道と湖国バスは、運転手不足などの影響で、来年4月からあわせて19の路線でバスを減便すると発表しました。

近江鉄道と、その子会社の「湖国バス」は15日、来年4月1日からのダイヤ改正を発表しました。
このうち近江鉄道の路線バスで減便されることになったのは、大津市、草津市、守山市、野洲市、東近江市、竜王町、愛荘町を走るあわせて16の路線で、平日で14便、土日祝で33便が減便されます。
具体的には、土日祝の便では、JR草津駅と「立命館大学びわこ・くさつキャンパス」を結ぶ「草津立命線」が廃止されるほか、大津市のJR石山駅と神領団地やJR瀬田駅を結ぶ「神領団地線」が、近くを走る野郷原線と統合されます。
このほかの路線は、最終便を中心に1便から2便、減便されるということです。
また、湖国バスで減便されるのは、彦根市と多賀町を走るあわせて3つの路線で、土日祝の減便はなく、平日で5便減便されます。
減便の理由について、近江鉄道は運転手が不足していることに加え、来年4月から時間外労働の規制が強化されるいわゆる「2024年問題」で、便数の維持が困難になるためだとしています。
近江鉄道と湖国バスは、滋賀県内で69路線を運行していて、今回発表した路線以外でも、今後、減便を発表する可能性があるということです。
近江鉄道は「運転手が足りないなか、生活への影響を最小限にとどめるべく取り組んでいます。不便をおかけしますが、ご理解いだくようお願いします」と話しています。