文化庁と県などの若手職員が観光振興で意見交換 大津 石山寺

ことし京都市に移転した文化庁と滋賀県や大津市のそれぞれの若手職員が、文化資源を生かした観光振興について意見を交わす催しが、大津市の石山寺で開かれました。

この催しは国と地方が連携して観光振興を進めようと企画され、大津市の石山寺に、ことし京都市に移転して業務を始めた文化庁と、滋賀県、大津市のそれぞれの若手職員を中心におよそ30人が集まりました。
はじめに県の職員が、紫式部が石山寺で源氏物語の構想を練ったとされていることや、来年、紫式部が主人公のNHK大河ドラマ「光る君へ」が放送されることなどを伝えました。
続いて、参加者たちは寺の境内を散策し、歴史的な建物や景観に見入っていました。
このあと意見交換が行われ、滋賀県の30代の職員が「滋賀県ならではの食文化やお酒があるが、忘れられていくのではという危機感がある」と述べると、文化庁の30代の職員は「もっとうまく情報を発信していく方法をいっしょに考えていきたい」と答えていました。
参加した文化庁の職員のひとりは「県や大津市と非常によい意見交換ができたので、今後の文化庁の業務に役立てていきたい」と話していました。