近江八幡 古墳時代の武具「靫」の一部を初展示

滋賀県の遺跡から見つかった、国内最古級で古墳時代の「靫(ゆき)」と呼ばれる武具の一部が、近江八幡市の博物館で初めて展示されています。

近江八幡市の安土城考古博物館で初めて展示されているのは、矢を入れて背負う「靫」と呼ばれる箱状の武具に巻かれていた帯の一部です。
これは彦根市の大規模な集落の遺跡から4年前に見つかっていて、これまでの調査で国内最古級の古墳時代初期にあたる1800年前のものであることがわかっています。
博物館には靫の帯の一部8点が展示され、最も大きいもので長さおよそ18センチ、幅はおよそ4センチあり、絹の糸と植物の繊維が「あや織り」という織り方で編まれているほか、黒い漆を塗って強度を高めているということです。
安土城考古博物館の大道和人学芸員は「実際には祭りで使用したものとみられ、大変貴重です。なかなか見る機会がないものだと思うので、多くの人に見に来てほしい」と話していました。
この展示は来年1月14日まで行われています。