栗東 古墳時代の古墳 新たに7つ見つかる

これまで存在が知られていなかった古墳時代の古墳が栗東市で新たに7つ見つかりました。
当時の集落の有力者の墓と考えられるということです。

新たな古墳が見つかったのは、栗東市六地蔵の農地で、県文化財保護協会がほ場整備にともなって、去年11月から発掘調査を行った結果、これまで存在が知られていなかった古墳が7つ見つかったということです。
このうち1つは直径22メートルの円墳、残る6つは1辺の長さがおよそ7メートルから15メートルの方墳で、いずれも土を盛り上げて造られた墳丘や亡くなった人を納める埋葬施設は失われていて、墳丘の周囲をめぐる溝が確認されたということです。
また、溝からは埴輪の破片や土器が見つかっていて、これらの特徴などから古墳時代前期から後期にかけて造られた地域の集落の有力者の墓と考えられるということです。
今回見つかった古墳の周囲では、古墳時代の集落跡やさらに規模の大きな古墳も見つかっていて、県文化財保護協会の中村智孝主幹は「当時の社会の様相を知る新たな手がかりとなる」と話していました。