捨てられる野菜などの食材を缶詰に加工する工場が完成 大津

フードロスの削減につなげようと捨てられてしまう野菜などの食材を缶詰に加工する工場が大津市に完成し、17日から事業を始めました。

この工場は大津市の食品加工販売会社が建設したもので、採れすぎたり形や色が悪かったりして捨てられてしまう野菜などの食材を缶詰に加工し、有効活用することを目指しています。
17日は、びわ湖でとれたコアユに県産のゆずを合わせた煮付けや、近江牛と赤こんにゃくを使ったすき焼きの缶詰を試作していました。
大量にとれた野菜などが持ち込まれた場合、要望に応じて皮むきやピューレ加工などをしたうえで、缶詰や瓶詰、それに真空包装にできるということで、少量からオリジナルの加工食品を作れるということです。
スタッフたちは専用の機械で缶詰の中を真空にしたり、100度以上に加熱したりして殺菌したうえで缶詰を製造していました。
工場の責任者の井上修司さんは「捨てられてしまう食材をおいしく加工してフードロスの削減につなげるとともに、県産食材の魅力を発信したい」と話していました。