ものづくりで卓越した技能「現代の名工」に滋賀県から2人

ものづくりの世界で卓越した技能を持つ「現代の名工」に、ことし滋賀県からは2人が選ばれました。

優れたものづくりの技能を多くの人に知ってもらい、若者に受け継いでもらおうと、厚生労働省は「現代の名工」として毎年、職人や技術者を表彰しています。
ことし、滋賀県からは大津市の時計修理工、染矢泰輔さん(38)と、野洲市のかわらふき工、長谷川成幸さん(63)の2人が選ばれました。
染矢さんは大分県出身で、高校卒業後、近江神宮にある時計の修理などを学ぶ専門学校に進学したのをきっかけに大津市に移り住み、卒業後はこの専門学校で講師を務めながら、全国から依頼を受けて大手メーカーでも対応できない難しい修理などに取り組んできました。
染矢さんは「連絡を受けたときは、本当にうれしかったですが、信じられないという気持ちもありました。これからも時計の製造や修理に携わる人材を送り出していきたいです」と話していました。
また、野洲市のかわらふき工の長谷川さんは「選ばれたことにプレッシャーを感じますが、これからもかわらの文化を残し、盛り上げていくために頑張りたいと思います」とコメントしています。