大津 通訳を務める警察官「通訳官」の研修会
外国人の人口が県内でも増加するなか、外国人が関わる事件や事故の捜査で通訳を務める警察官、「通訳官」の研修会が30日、大津市の県警察学校で開かれました。
研修会は、外国人が関わる事件や事故の捜査で通訳を務める「通訳官」の通訳技術の向上につなげようと開かれ、滋賀や兵庫など5つの県から中国語やベトナム語などの通訳官18人が参加しました。
研修会では日本語の話せない外国人が容疑者の窃盗事件を想定した訓練が行われ、通訳官は、捜査員が裁判所から家宅捜索の令状が出ていることを説明したり、盗んだものの場所を尋ねたりするのを、その場で瞬時に中国語やベトナム語に翻訳していました。
研修に参加したベトナム語の通訳官は「捜査員の質問を細かいニュアンスまで正確に訳すのが難しかった」と話していました。
県によりますと、県内の外国人の人口は去年12月末の時点で3万6158人と、10年前に比べておよそ1.5倍に増えています。
県警察本部組織犯罪対策課 宮田茂生課長補佐は「通訳を間違えると容疑者や被害者の人生に影響を与えることになる。外国人の人口が増加しているので、対応力を強化していきたい」と話していました。