びわ湖ホール 3年半ぶり「感染対策」を取らないオペラ上演へ

大津市にあるびわ湖ホールで、3年半ぶりに感染対策をとらない通常のオペラが7日から上演されることになり、出演者たちがマスクなしで練習に励んでいます。

びわ湖ホールでは、新型コロナの感染が拡大したあと出演者どうし距離をとったり、歌手が入れ代わって歌ったりする「コンサート形式」でオペラを上演してきました。
しかし、7日から上演するオペラ「フィガロの結婚」では、3年半ぶりに通常の「演劇形式」に戻すことになり、出演者たちは練習でも3年半ぶりにマスクをはずし、全身で演技をしながら、ホール中に歌声を響かせていました。
またオーケストラも、舞台前のピットと呼ばれる空間に間隔を詰めて座り、迫力ある演奏を披露していました。
出演者の1人の森谷真理さんは「マスクで思い切り自分の声を試せず、相手も本番でマスクをとるまでどんな表情か分からないのはつらかった」と話し、同じく出演者の平 欣史さんは「コロナも収まって、ようやくちゃんとしたオペラを見せられるのを楽しみに思っている」と話していました。
びわ湖ホールの芸術監督を務める阪 哲朗さんは「これが本来あるべき姿。音楽だけじゃなく芝居があるので、五感で楽しんでほしい」と話していました。
オペラ「フィガロの結婚」は、7日から9日の3連休と来週末の14日から16日にびわ湖ホールで上演されます。