「山岳遭難時の迅速な救助」 県警が登山地図アプリ企業と協定

秋の登山シーズンを前に、県警察本部は山岳遭難の迅速な救助につなげようと、登山地図アプリを運営する企業と協定を結びました。

協定を結んだのは、県警察本部とスマートフォン向けの登山地図アプリ「YAMAP」を運営している福岡市の企業で、4日、協定の締結式が行われました。
このアプリは山の地図を事前にダウンロードしておくことで、携帯電話が圏外でもGPSで自分の位置情報を確認できるもので、多くの登山者に利用されています。
県警察本部によりますと、去年、県内で発生した86件の山岳遭難のうち、7割以上の64件で捜索の手がかりとなる登山届が提出されていなかったということです。
この協定によって▼登山のルートやスケジュールを記入した登山届を、アプリから手軽に警察に提出できるようになるほか▼万が一、遭難が発生した際には、アプリを利用している登山者の位置情報が企業から警察に共有され、速やかな救助につなげられるということです。
県警察本部生活安全部の筒居昭博 参事官は「秋の山は気温が低く、早く日が暮れるため、事前の準備や計画をしっかりした上で、このアプリを使って登山届の提出を心がけてほしい」と話していました。