自治会費2000万円余不明 元長浜市議を横領疑い告訴・告発

長浜市の地区の自治会費、2000万円以上がなくなっていることがわかり、住民は、地区に住む元市議会議員と会計責任者が勝手に口座から引き出し、業務上横領などの疑いがあるとして、3日、警察に告訴・告発状を提出しました。

自治会の代理人を務める弁護士によりますと、長浜市野瀬町自治会ではおととし10月、自治会費を管理している銀行口座から2000万円以上がなくなっていることがわかったということです。
その後、地区に住む押谷與茂嗣 元市議会議員が、自治会の会計責任者とともにあわせて2030万円を勝手に引き出し、業務上横領などの疑いがあることがわかったとして、3日、警察に告訴・告発状を提出したということです。
押谷元議員は、地区にある古民家の解体費用や樹木の撤去費用などに使ったとして請求書や領収書を提出したということですが、自治会側はこうした書類も偽造の疑いがあると主張しています。
押谷元議員は、ことし8月、「一身上の都合」として市議会議員を辞職し、1か月ほど前に「迷惑をかけた」と話し、自治会の弁護士の口座に2030万円を振り込んだということです。
警察は告訴・告発状を受理するかどうか検討することにしています。