石山寺で中秋の名月めでる「秋月祭」

中秋の名月だった先月(9月)29日、紫式部ゆかりの大津市の石山寺で月見や能を楽しむ「秋月祭」が開かれました。

大津市の石山寺では、およそ1000年前の平安時代に紫式部が月を見て源氏物語の構想を練ったと伝えられています。
中秋の名月だった先月29日の夜には月見や能を楽しむ「秋月祭」が開かれ、参道沿いには源氏物語の場面が描かれたあんどんやちょうちんがともされました。
また、本堂ではおよそ200人が見守る中、紫式部の霊が寺を訪れた僧侶の前に現れて舞を披露する「源氏供養」という能が奉納されました。
夜空には中秋の名月にふさわしい満月が浮かび、訪れた人たちは写真を撮るなどして幻想的な雰囲気を味わっていました。
大津市に住む50代の女性は「月がとても大きくてきれいで癒やされます。虫の音も聞こえて雰囲気がありますね」と話していました。