びわ湖の人工島の公園 6遊具使用禁止 点検で安全確保されず

週末には多くの親子連れが訪れる、草津市の矢橋帰帆島公園で、公園を管理する県が遊具の点検を行った結果、6つの遊具で十分な安全が確保されていないことがわかり、今月(9月)中旬までに使用禁止になりました。

草津市にある矢橋帰帆島公園は、びわ湖を埋め立てた人工の島にあり、公園内の「子どもの広場」には大型の遊具が多く設置され、週末には親子連れでにぎわいます。
ところが、広場にある15の遊具のうち、2つのローラースライダーやロープを使って壁を登るアスレチック施設などあわせて6つの遊具が、今月(9月)中旬までにいずれも使用禁止とされました。
県の説明によりますと、矢橋帰帆島公園は遊具の定期点検が法律に基づいて義務付けられる「都市公園」には該当しませんが、県が先月(8月)、法定基準並みの検査を行ったところ、6つの遊具について▼土台部分の劣化や▼金具やローラーの緩みなどで基準に達していない点があったということです。
このため県は「十分な安全が確保されていない」と判断し、使用禁止に踏み切りました。
使用できなくなった遊具は、いずれもおよそ30年前に設置されたもので、近づかないよう呼びかける張り紙やテープが貼られています。
三重県から2歳の息子を連れて訪れていた夫婦は「息子はローラースライダーを楽しみにしていたので残念です。早く使えるようになってほしいです」と話していました。
公園を管理する県南部流域下水道事務所の中西英之 次長は「今年度から都市公園法に基づく点検結果を踏まえ、安全を第一にした措置をとりました。今後の対策については検討中で、具体的なことは決まっていません」と話しています。