大津 紫式部をしのぶ法要 ゆかりの石山寺で

紫式部が源氏物語の構想を練ったとされる大津市の石山寺で、紫式部をしのぶ法要が行われました。

石山寺はおよそ1000年前の平安時代に、紫式部が月を見て源氏物語の構想を練った場所とされています。
法要は中秋の名月にあわせて毎年行われていて、29日は寺の本堂で鷲尾龍華座主と僧侶2人が、本尊の如意輪観音半跏像と、紫式部が描かれた「紫式部聖像」のレプリカを前にお経を唱えました。
また紫式部が使ったものを復刻した「すずり」が、「紫式部聖像」のレプリカの前に置かれ奉納されました。
すずりには、墨をためる部分に「コイ」と「水牛」がかたどられていて、石山寺の鷲尾座主は「紫式部に、すずりと再会していただけたと思います。多くの人にすずりのことを知ってほしいと思います」と話していました。