安土城「天主」北側部分で初めての発掘調査 来月11日から

織田信長が築いた安土城の復元を目指す滋賀県は、天主(てんしゅ)の北側部分で初めてとなる発掘調査を来月(10月)11日から行うことになりました。

安土城は織田信長が天下統一の拠点としてびわ湖のほとりに築きましたが、本能寺の変のあと焼失したため全体像のわからない「幻の城」ともいわれています。
県は、築城450年にあたる2026年を目標にAR=拡張現実などの技術を用いて当時の城や城下町の姿などを復元しようというプロジェクトを進めていて、その一環として安土城の天主の北側部分の発掘調査を来月11日から始めると発表しました。
今回調査が行われるのはこれまで県が発掘したことのない場所で、県は天主に使われていた瓦や金具などが見つかれば実像の解明に近づくとしています。
調査は来年1月下旬まで行われる予定です。
三日月知事は「これまで発掘したことがない場所を調査するということで、歴史的に重大な一歩を踏み出せると感じている。調査には細心の注意を払い、安土城の実像解明に近づけたらと思う」と期待感を示しました。