滋賀県の「えにしアカデミー」 1期生の修了式 マスターに

老人ホームや保育園などの福祉施設で働く人たちが仕事をしながら、専門的な講義を受けられる滋賀県社会福祉協議会のアカデミーで、1期生の修了式が行われました。

県社会福祉協議会は、おととし、福祉分野で働くケアマネージャーや保育士、それに社会福祉士などの人たちが仕事をしながら、専門性や知識を高められるよう、独自の「えにしアカデミー」を設立し、1期生およそ30人が2年間にわたって、課題研究や論文の執筆などにあたってきました。
今月、その1期生の修了式が草津市で行われ、三日月知事が「皆さんの論文は、政策に生かせるものばかりだと感じました。命をいつくしみあえる滋賀を一緒に作っていきたい」と祝辞を述べました。
このあと、一人ひとりに修了証書が手渡され、学生を代表して甲賀市の障害者支援施設で働く岩永信也さんが「学んだことすべてが財産です。誰一人取り残さない滋賀の福祉の担い手になっていきたい」と今後の意気込みを述べました。
学生たちには、福祉の現場や地域をけん引するリーダーになってもらいたいと「滋賀の福祉人マスター」という独自の称号も授与されました。
修了論文で、最優秀賞を受賞した栗東市の認定こども園の田中裕園長は「児童保育だけでなく、福祉全般について学んだことを生かして、貢献したい」と話していました。