伊吹山の復旧対策を検討 県と米原市のプロジェクトチーム発足

ことし7月の土砂崩れで、登山道が使えなくなった伊吹山の復旧に向けた対策を検討しようと、滋賀県と地元、米原市がプロジェクトチームを立ち上げ、13日、初会合を開きました。

伊吹山では、ことし7月、2合目から7合目にかけて大雨による土砂崩れが発生し、登山道が使えなくなっています。
プロジェクトチームは、県と市が協力して復旧に取り組もうと設置され、県庁で開かれた初会合には、それぞれの職員あわせて13人が参加しました。
この中で県側は、今月提案する補正予算案に▼伊吹山の地形を詳しく把握する費用や▼今後、緑化に向けた対策を施すための調査費用として650万円を盛り込んだと説明しました。
そして、2年後の令和7年度以降▼土砂崩れの発生を抑え▼シカの食害によって荒れた植物の環境を復元するための対策を実施していくと説明しました。
一方、米原市は、土砂崩れを防ぐにはどんな方法が適しているか調べるため、来月から伊吹山の斜面で、試験的な工事を実施すると説明していました。
プロジェクトチームの代表を務める県琵琶湖環境部の白井稔次長は「米原市と連携して、県外や海外から登山に来る人にも喜んでもらえる山に復活させたい」と話していました。