秋の登山シーズン到来 長浜市で山岳遭難想定した救助訓練

秋の登山シーズンにあわせて、山岳遭難や事故を想定した消防の救助訓練が長浜市の山林で行われました。

訓練は、湖北地域消防本部が山での遭難や事故に備えようと、毎年、この時期に行っていて、長浜市余呉町の山林には、消防の山岳救助隊と県の防災航空隊の隊員あわせて25人が集まりました。
訓練は、登山をしていた男性が脱水症状で動けなくなり、自ら連絡をしてきたという想定で行われました。
隊員たちには、男性がいる場所は知らされておらず、急な山道を大きな声で男性の名前を呼びながら捜索を続け、およそ1時間半後に動けなくなっていた男性役の隊員を発見し、担架に乗せていました。
そして、ヘリコプターが救助できる場所まで運んだ後、ヘリコプターから降りてきた防災航空隊の隊員が男性をつり上げて救助していました。
警察によりますと、ことし1月から先月までに、県内では、57人が山で遭難していて、亡くなった人は6人と、去年1年間よりもすでに2人多くなっているということです。
湖北地域消防本部の赤井真也さんは「登山をする方には、事前に周到な準備をお願いしたいですが、万が一のことが起きた場合は、速やかに消防や警察に連絡してほしい」と話していました。