鉄道を生かしたまちづくり 大学教授などが団体設立し会見

赤字運営が続く近江鉄道が、来年度「上下分離方式」に移行するのを前に、大学教授などが団体を立ち上げ、鉄道を生かしたまちづくりを進めることにしています。

6日に県庁で会見した「人と環境にやさしい交通まちづくりプラットフォーム滋賀」は、大学教授やまちづくりに関わる人などが、ことし6月に立ち上げました。
団体は赤字運営が続く近江鉄道が、来年度に、自治体が線路や駅を保有する「上下分離方式」に移行することを受けて、地域の住民とともに鉄道を生かしたまちづくりを考えるとしています。
そして中心市街地の衰退や公共交通の利用減少などの課題を解決するため、福井や金沢などでの取り組みを参考にしながら、来年2月にかけて将来の交通を考える講演やワークショップなどを複数回開くことにしています。
そのほか鉄道を生かしたまちづくりを推進する人材の育成にも、取り組んでいくということです。
団体の副代表で、自転車でのまちづくり活動を行う南村多津恵さんは「鉄道も、ひとつの自分たちの資源なので、仲間と一緒に考えていきたい」と話していました。