生態系被害防止外来種「オヤニラミ」 県東部の宇曽川で初確認

国の「生態系被害防止外来種」に指定されている淡水魚「オヤニラミ」が、県東部を流れる宇曽川で初めて確認されました。

これは、龍谷大学生物多様性科学研究センターの伊藤玄 客員研究員らの研究グループが、発表したものです。
オヤニラミは最大13センチほどの淡水魚で、水生昆虫や魚類などを捕食し、国の「生態系被害防止外来種」に指定されています。
本来、本州では京都から西側のほか、四国や九州の一部にのみ分布していますが、近年では東京や滋賀県、愛知県などにも広がっていて今回、グループは三重県で初めて採取したということです。
また、滋賀県では県東部を流れる宇曽川で、初めて確認したということです。
どちらの地点でも、稚魚も採取されたことや、周辺の環境から、人為的に放流されて繁殖が進み、定着した可能性が高いということです。
龍谷大学生物多様性科学研究センターの伊藤玄 客員研究員は「今回の研究は、これからも全国的にオヤニラミが確認されることを示唆している。生物の放流は問題が多いことを広く認識してほしい」と話しています。