伊吹山のイヌワシ保護 クラウドファンディングで活動費用募る

米原市の伊吹山で国の天然記念物のイヌワシが生息できる環境を守るための、活動費用などを募るクラウドファンディングが行われています。

支援を呼びかけているのは、伊吹山のイヌワシを40年以上見守り続けている米原市在住の写真家、須藤一成さんです。
須藤さんによりますと、伊吹山には現在、1組のつがいが生息していますが、最近は巣に近づくなどマナーを守らない人が後を絶たないということです。
こうした行為を防ぐため、須藤さんはイヌワシの巣にライブカメラを設置して、この春から夏にかけて米原市役所に置いたモニターで子育ての様子を配信しました。
一方で、ことし生まれた2羽のヒナは、7月までにいずれも死んでしまい、親鳥がエサを運ぶ回数が少なかったことから、温暖化の影響でエサになる小動物が表に出て来なくなった影響も懸念されています。
このため、須藤さんは▼ライブカメラの継続的な設置や▼イヌワシが生息できる環境を守るための啓発活動などに必要な費用を、クラウドファンディングで募っています。
目標の200万円はすでに上回っていますが、須藤さんは「イヌワシがこれからも生息できるよう、環境を改善していきたいので、支援をしていただけるとありがたいです」と話しています。
このクラウドファンディングは、9月15日まで行われます。