“地域で防災意識を高めて” 中学生が「防災フェスタ」

地域の防災意識を高めようと、湖南市の中学校の生徒たちが今月5日に地元住民を招いて「防災フェスタ」を開きました。

この取り組みは、湖南市立甲西北中学校のボランティア部が中心になって企画しました。
校内には、ボランティア部をはじめ湖南市や防災士連絡会などが防災への理解を深めてもらおうとあわせて17のコーナーを設け、地元の人たちが次々と訪れました。
このうちボランティア部は、火災が起きた建物から避難する方法を学んでもらうコーナーを用意し、天井から垂れ下がってくる白い布を充満する煙に見立てて脱出する「疑似体験」を通じて、低い姿勢を取る大切さを伝えていました。
また、地震に伴う液状化現象を学ぶコーナーでは、砂の上に建物の模型を置いたケースを振動させ、砂に混じった水がしみ出て建物が傾いていく仕組みを紹介しました。
このほか、ふだんはベンチとして使い電気やガスが止まったときにはかまどとして活用できる「かまどベンチ」でお湯を作る体験なども行われました。
地元に住む60代の女性は「『ベンチかまど』で火をおこすところを初めて見ました。災害への備えを家族で進めたいです」と話していました。
ボランティア部の澤田篤輝部長は「液状化実験のコーナーを担当しましたが、みなさんにわかりやすいとほめてもらいました。防災に関心を持ってもらえたと思います」と話していました。