伊吹山の登山道の崩落で米原市が県に「緊急要望書」

先月の大雨で崩れた米原市の伊吹山の登山道について、米原市の平尾道雄市長が4日、早期復旧などを求める「緊急要望書」を県に提出しました。

伊吹山では、先月12日の大雨の影響で、2合目から7合目にかけての登山道で土砂崩れが見つかりました。
米原市は、県と協議した上で、山のふもとにある登山道などの入り口を封鎖し、当面、利用しないよう呼びかけていて、復旧のめどは立っていません。
こうした状況の中、4日、米原市の平尾道雄市長が県庁を訪問し、江島宏治副知事に「緊急要望書」を提出しました。
要望書では、県に対し、山の斜面の土壌が浸食されることで危険が高まっている土石流を防ぐための工事などを行うことや崩れた土砂が登山道に流れ込んだ場所の早期復旧などを求めています。
また、県と米原市が情報を共有し、対策を速やかに進めたいとして、プロジェクトチームの設置も提案しています。
平尾市長は、報道陣に対し、「今回の事態を受けて副知事も私たちと同じ緊張感を持っていたので、連携して対応にあたりたい」と述べました。
一方、登山道の再開の見通しについては、「資機材やマンパワーをかなり投じる必要があるので、この夏や秋に復旧するというのは難しいのではないか」と話していました。
県によりますと、今回の要望を受けて、県と市によるプロジェクトチームを近く設置する方針だということです。