各地で花火大会が復活 大津市のホテルでは花火プランも

この夏、各地で花火大会が復活する中、先月までに、大津市に申請などがあった花火の打ち上げ件数が去年の同じ時期に比べて30%以上、増えていることがわかりました。

このうち、大津市にあるびわ湖に面したホテルでは、ことし4月から、客室やレストランから花火を楽しむ宿泊や食事のプランの販売を始めました。
8日は、びわ湖が見えるプールサイドにテーブル席が設けられ、家族連れやカップルなど、県内外から訪れた6組の人たちが食事をしながら、びわ湖に打ち上がる花火を楽しんでいました。
花火はおよそ5分間で、間近で花火を見た人たちからは「大きい」とか「すごい」などと歓声が上がっていました。
野洲市から家族で訪れた30代の男性は「間近で誰にも邪魔されずに、視界いっぱいに大きな花火を見られてうれしかった」と話していました。
びわ湖大津プリンスホテルの青山政実さんは「滋賀ならではの絶景を体験してほしくてやっています。こうした取り組みで、コロナ前の活気あふれる姿に戻ればいいなと思っています」と話していました。
大津市消防局によりますと、ことしに入って先月(6月)までに申請や届け出があった大津市内の花火の打ち上げ件数は32件で、去年の同じ時期に比べて30%以上多く、コロナ禍前の4年前の同じ時期に比べても60%増えているということです。

【小規模なプライベート花火が盛んに】
びわ湖で増えている花火について、長浜市の花火業者の柿木博幸さんは「比較的小規模なプライベート花火がコロナ禍前より活発になっている」と指摘しています。
具体的には、家族のパーティーやバーベキューなどで、花火を上げたいといった依頼が増えているということですが、時期が8月に集中する傾向があり、依頼を受けきれず、断っている状況だということです。
柿木さんは「コロナ禍前と変わらなくなってきた感じ」と話していました。
また、滋賀の花火の特徴について、柿木さんは「周辺の理解があれば、小さいサイズの花火から大きいサイズまで、びわ湖で気軽に上げられるのが好まれていると思う」と話していました。