牧野富太郎博士が発見 彦根城の固有種のイチゴが実をつける

連続テレビ小説「らんまん」の主人公のモデル、牧野富太郎博士が発見した彦根城の固有種の「オオトックリイチゴ」が赤い実をつけ始め、訪れた人たちを楽しませています。

彦根市によりますと、「オオトックリイチゴ」は、明治27年に牧野が伊吹山に植物採集に訪れた時に彦根城に立ち寄り、表御殿跡で発見しました。
「ナワシロイチゴ」と「トックリイチゴ」が自然交配したと考えられていて、彦根城でしか確認されていない固有種だということです。
天守に向かう途中にある天秤櫓の廊下橋のそばには、株分けされた「オオトックリイチゴ」が植えられていて、5月上旬に花が咲き、6月28日に実がなっているのを城の運営管理センターの職員が確認しました。
去年は、実がつく時期に気温が高い日が続いたため、ほとんど実がつかなかったということですが、ことしは、1センチから2センチほどの赤い実が10個以上なっていて、訪れた人たちがゆっくりと眺めていました。
京都から来た女性は「牧野博士が発見したイチゴがなっていることは知りませんでした。花が咲く時期にも来てみたいです」と話していました。
「オオトックリイチゴ」は、7月上旬ごろまでは楽しめそうだということです。