マイナ保険証 “滋賀県の医療機関の60%余でトラブル”

全国でトラブルが相次いでいるマイナンバーカードと一体化した健康保険証について、滋賀県内の医師などでつくる団体がアンケート調査を行ったところ、回答した60%余りの医療機関で、患者の情報が正しく反映されないなどのトラブルがあったことがわかりました。

県内の医師や歯科医師でつくる県保険医協会は6月、県内に1700余りある医療機関と歯科医院のうち、協会に加盟する550の医療機関に、「マイナ保険証」についてアンケート調査を行い、134の機関から回答を得ました。
それによりますと、システムを導入している115の医療機関のうち74、率にして64%の医療機関でトラブルがあったことが分かりました。
具体的には、カードリーダーの不具合などの理由でカードを読み取れなかったケースが42件、無効や該当無しなど情報が正しく反映されていなかったケースが41件、さらに、他人の情報が登録されていたケースが3件あったということです。
こういったトラブルが原因で、患者が窓口で一時的に全額を負担させられるケースも10件以上あったということです。
県保険医協会の太田志朗理事長は「マイナ保険証で県内でもトラブルが相次いでいて、不便極まりないのが実態だ。マイナ保険証に一本化するのではなく、今の健康保険証も残す選択を国には求めたい」と話していました。