東近江市で国産としては最古の時期のピアノでジャズコンサート

現存する国産のピアノとしては、最も古い時期のものとされる大正3年製のピアノを使ったジャズコンサートが東近江市で行われました。

このコンサートは、東近江市にある近江商人の屋敷を活用した資料館で、プロの演奏家を招いて、毎年、行われているもので、18日は、地元の人など30人余りが訪れました。
コンサートに使われたグランドピアノは、現存する国産のピアノとしては最も古い時期の大正3年製で、当時、近江商人が母校の小学校に寄贈したものといわれ、資料館が大切に保管しています。
コンサートでは、ジャズやポップスの名曲など9曲が演奏され、女性ボーカルの歌声とともに製造から100年余りたっても変わらないピアノの音色が披露されました。
コンサートの終盤には、ロシアの軍事侵攻が続くウクライナが平和になることを願って、賛美歌の「アメイジング・グレイス」が演奏され、訪れた人たちは、静かに聞き入っていました。
60代の女性は「こんなピアノがいまだに残っているんだと驚きました。すばらしい演奏を心地よく聞かせてもらい、よかったです」と話していました。
ピアノを演奏した男性は「ピアノは歴史があり、年季の入った音がした。大正時代のピアノを弾けて幸せです」と話していました。