日野町で特産の伝統野菜「日野菜」の収穫が最盛期に

日野町で、500年ほど前から栽培が続く特産の細長いカブ、「日野菜」の収穫が最盛期を迎えています。

「日野菜」は、赤紫と白い色のほっそりとした形のカブの一種で、去年10月には、国が各地の特産品を地域ブランドとして保護する「GI=地理的表示」の保護制度に登録されました。
日野町の岡保次さんの畑では、4月中旬にまいた種が成長して収穫の最盛期を迎え、根元が鮮やかな赤紫に色づいた「日野菜」を軽くひねるようにしながら、素早い手つきで、次々と収穫していました。
生産者によりますと、ことしの春は、雨の日が多かった影響で、例年に比べて収穫量は少なくなる見込みですが、色合いや味といった品質は、例年どおりだということです。
「日野菜」は、ほのかな辛みと歯ごたえがあるのが特徴で、主に甘酢で漬け込む「日野菜漬」として食べられています。
生産者の岡さんは「『日野菜』は、長い歴史のある伝統野菜なので、これからも守っていきたい。多くの方に日野菜の味を知ってもらいたいです」と話していました。