ウクライナから避難の女性が彦根市にレストランをオープン

ロシアによる軍事侵攻を受け、彦根市に避難しているウクライナ人の女性とその家族が故郷の文化を知ってもらおうと、27日、ウクライナ料理を提供するレストランをオープンさせました。

彦根市中心部の夢京橋キャッスルロードにレストランをオープンさせたのは、ウクライナ東部のハルキウから去年3月に避難してきたイリーナ・ヤボルスカさん(52)とその家族です。
店では、ウクライナで広く食べられている伝統料理の「ボルシチ」やウクライナ産のハチミツを使ったケーキなどを提供していて、早速、地元の客などが訪れ、料理を楽しんでいました。
イリーナさんは、去年5月から、キッチンカーで料理を提供してきましたが、避難生活が長期化する中、生活を安定させるとともにより多くの人に故郷の文化を知ってもらおうと、オープンを決めたということです。
多賀町から訪れた55歳の男性は「キッチンカーでも何回か食べましたが、お店だと落ち着いて食べられてよかった。早く軍事侵攻が終わってほしいです」と話していました。
イリーナさんは「料理を食べて、ウクライナの文化に少しでも興味をもってもらいたい」と話していました。
また、イリーナさんの義理の息子の菊地崇さんは「ウクライナのことをより知ってもらえるいい機会になると思っている。家族としてもバックアップしていきたい」と話していました。