ジェンダーへの理解深める 近江八幡市で若い世代対象に講演会

学生を中心とした若い世代に、ジェンダーについて、理解を深めてもらおうと、近江八幡市で講演会が開かれ、大学生たちが意見を交わしました。

講演会は、若い世代に理解を深めてもらい、ジェンダー平等の実現を目指そうと、県立男女共同参画センターが開き、近江八幡市の会場には20人ほどの大学生が集まりました。
初めに、家族問題などを専門とする京都産業大学の藤野敦子教授が講演し、「ジェンダーは、社会や文化の中で歴史的に作られた性の在り方で、不平等に気づいた一人ひとりが意識して行動すれば、不利益や差別をなくすことができる」と訴えました。
そのあと、大学生たちは、5つのグループに分かれて、「女性専用車両は、痴漢を防ぐためにあるが、性別で分ける方法ではなく、監視カメラを活用するべきではないか」など、身近なジェンダー問題に対する体験談や意見を交わしていました。
参加した学生は「就職活動の面接で彼氏がいるのかとか、結婚したら仕事をどうするのかなどと聞かれて、嫌な思いをしたことがある。自分も誰かを傷つけることがないよう意識していきたい」と話していました。
県立男女共同参画センターでは、今後、小中学生や高校生なども対象に、こうした催しを月1回の頻度で開くことにしています。