がん患者団体 “より見やすい情報サイトを” 滋賀県に要望
滋賀県内のがん患者などでつくる団体は、「県が運営しているがん情報を集めたサイトは、求める情報にたどりつくのに時間がかかる」などとして、より見やすいサイトへの改善を要望しました。
がん患者などでつくる「滋賀県がん患者団体連絡協議会」は、県とともに、県内の病院に通院、または入院しているがん患者を対象に調査を行い、大杉住子副知事に結果を報告しました。
調査は、去年10月から12月にかけて、2070人を対象に行い、989人から回答を得ました。
それによりますと、がん医療の情報や療養情報を何から得ているか複数回答で聞いたところ、最も多かったのが▼インターネットで53.3%、次いで▼医師・看護師が41.8%、▼新聞・書籍が33.5%でした。
インターネットと答えた人は、前回の4年前の調査に比べて10%近く増えていますが、協議会は「県が運営しているサイト『がん情報しが』は、がんを告知された患者が求めている情報にたどりつくのに時間がかかる。さらに見やすく分かりやすいサイトに改善してほしい」と要望しました。
このほか、行政に対して、治療費や病院への交通手段のサポートを求める声やインターネットだけでなく紙での情報提供を求める声が寄せられたということです。
「滋賀県がん患者団体連絡協議会」の菊井津多子会長は「がん患者に直接聞く調査は、全国でも珍しく、県のがん対策に生かしてほしい」と話していました。