大津舞台に青春小説を出版 大津の女性が作家デビュー

3年前に閉店したデパート「西武大津店」をテーマにした小説を発表し、注目を集めていた大津市の女性が、17日、地元大津を舞台にした青春小説で作家デビューしました。

作家デビューしたのは、大津市在住の宮島未奈さん(39)です。
宮島さんは、17日県庁を訪れ、三日月知事にデビュー作「成瀬は天下を取りにいく」を手渡しました。
宮島さんは3年前に閉店した「西武大津店」を舞台に、女子中学生と地元の人たちの間にさまざまな縁が生まれていく様子を描いた「ありがとう西武大津店」という短編小説を発表し、おととし、出版社の文学賞を受賞していました。
17日出版された作品は、その「西武大津店」の話を含めた6つの短編からなる青春小説で、膳所高校やびわ湖の観光船ミシガンなど6つの短編すべて大津市を舞台にしています。
本を受け取った三日月知事は「滋賀の地名がいっぱい出てきて楽しい。びわ湖のこととかも書いていただきたい」などと話していました。
宮島さんは「作家になるのは小さいころからの夢だったので書店に自分の本が並んでいるのを見て胸がいっぱいです。滋賀だけでなく多くの人に読んでほしいです」と話していました。